今日の一枚 - 生きててよかった的大感動作

俺は今、猛烈に感動している。

昨晩、ブックオフで大量に250円CDを購入してきたわけだが(今回はとっても当たりが多かった。それらはまた書こう)その中にホントに純粋にとんでもなく素晴らしいモノを発見してしまったからだ。

それは「Vinnie & The Stardusters」というバンド。

まずバンド名がいい。「ヴィニーと星屑野郎ども」だぜ。
で、ジャケはこんな感じ。

正直、ジャケを見るとノリだけのウケ狙いの馬鹿パンクだろーなと思ったが、バンド名がとってもナイスなこと、それから「ヴィニー」と言いながらメンバーにヴィニー君はいないこと、組曲らしきものがあること、副題のセンスのよさ(Novelty music for casualsex)、いい年こいてること(推定30半ば)から、もしかすると、これは天才系大バカ野郎なのでは?という淡い期待のもと購入したのである。

はじめに言っちゃうと、音的にはTHE PRESIDENTS OF THE USAにWEENのエッセンスをまぜた感じ。これだけで及第点あげちゃう。
で、スリーピースバンドなのだが演奏もなかなかうまい。しかもベースがところどころうまいツボを突いてきたりする。

でもこれだけでは感動はできない。実は多分ほぼ全曲カバーなのだが(1/4ぐらいしかわかんなかったけど)、カバーと言うかパロディ。つぅか替え歌だな。しかし驚愕するのはその元ネタのセンスの良さ(悪さ)なのです。

出だしのセサミストリートイパネマの娘あたりは、あぁまぁウケ狙いなのだなと思ってたのだが、5曲目で印象が変わった。スコットランド民謡のような演奏(これも誰かのカバーなのだが)とビートルズの「ペイパーバック・ライター」が入り組んだ曲なのだが、曲の後半終わりあたりでネーナの「ロックバルーンは99」のベースフレーズが入ってくるではないか!

おお、これはかなりナイスなポップセンスをもってる輩なのでは、と思い始めたところ、今度はキュアーの「ボーイズ・ドント・クライ」をほぼ完コピでやってるし、10曲目にはフランジャーの効いたWeenっぽいなかなかいい曲だなと感心してたら、聞き覚えのある歌詞が。「あ〜はうす。いんざみどるおぶざすとり〜と」。あーだれだっけ、ローマンホリデーだっけ?と考えること10秒。マッドネスだよね。多分。などなど80年代ファンにはたまらないネタ満載。
14曲目から29曲目に至ってはニック(メンバー)の留守電メッセージに歌や替え歌を吹き込んでそれを再生してる設定。これまたオアシスを皮肉ったものから、ヴァイオレント・ファムズ(わーいわーい)まで多彩なのです。

このころになると、逆にこちらが試されているようで背筋が伸びてくる。いやぁ250円でこんな気分にさせてくれるなんて音楽ファンでよかったーと心から思った一枚。
すべてのネタを暴きたい衝動に駆られること請け合い!

さぁ、みんな今すぐレコード屋にレッツdaゴー!!
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