ミュージック・フォー・チルドレン

plagio2005-01-06


おいらは子供向けの音楽が大好きだ。

おいらが大人に成りきれない子供だから、というわけではない。
それはたとえて云うならば、見たこともないきらびやかないろんな形の魅力的な破片がそこかしこに散らばっていて、それらに全部触れてどんなものか確かめてみたいのだが、短い手とよつんばいで思うように動かないその肢体と反比例して意識だけは前へ前へと向かうものの、どれから触れていいかわからずに(そもそもプライオリティという概念がないからさ)結果、どれも触れずにその場で固まってしまうあのもどかしさ。もどかしいのだけれども、頭は判断不能でパツパツになってるんだけれども、全身はあったかくて至福で満たされているあの感覚。そして次から次へと断片は現れては形や色を変化させ、自分のテンションは最高潮の状態で保たれたまま、至福の時間は永遠に続くようなそんな感覚を味わうことができるからです。

嘘。単におもちゃ箱をひっくり返したようなガチャガチャしてて、統率感がなく、予測不可能でいて、それでもってみんなで聞いて楽しい音楽が好きなのだ。

先日、近所のブックオフで250円でジャケ買いしたDragibusの「Barbapoux」は、チルドレンズ・ミュージックの素晴らしさを改めて感じさせてくれた大当たりのCDだった。

http://www.dragibus.jp/dragibus/disques/barba.htm
※コレ別に子供向け音楽というわけではないのだろうが、ジャケだけだとフツーガキ向きだと思うよなぁ。あと曲数の多さ(48曲)とレーベルがSARAVAHだったのが決定打。これは絶対大当たりに違いない!!と手にした瞬間確信した。

Dragibuはおフランスのグループらしく、ロリロリ(というよりモロ子供)ヴォイスがチープな楽器音とドタバタリズムにばっちり絡んでいるようで、カルボナーラ頼んだらパスタとソース別で出て来たよ!ってな感じで実は全然絡んでなく、浮いてる感がそのくせなんとも心地いい。ジャッキー・チェンの『プロジェクトA』のフランス語カバー(パクリ?)なんかもあって子供は狂喜乱舞すること間違いなし。

そんなこんなで、ミュージック・フォー・チルドレン特集として、子供も大人もむせび泣きながら楽しめるそんな愉快な作品を今後もご紹介。次回は教育用音楽アーティストであり実践者、ブルース・ハーク師の予定。