バーチの山の中をやみくもに歩いてきた。

もうなんだかじじいというレベルを超越して朝3時に目が覚めた。
で、中途半端な時間なんで布団の中でごろんごろんしたけど、どうにも寝られない。そのまま白んできたので、もうこのまま起きようと思い、天気予報を見ると土曜の天気は晴れ後雨。なんだかありそうもない予報だし、最近の天気予報ははずしまくっているし、じゃぁどっか行こうと思い立つがどこ行こう、まぁこういうときは無難にバーチだな。

で、なか卯の豚汁定食(290円)をすすりながら、具体的にどこ行こうと考えながらすっかり明けてきた空を見るとなんだか天気よさげで暑くなりそうだなーと思い、どっちかっていうと今回も山・渓谷だなと思い、一回いったことあるけど養老渓谷に行くことにした。もちろん電車で。

養老渓谷駅はJR五井から接続される小湊鉄道の単線ローカル。帰納乗り鉄*1の僕は実はまだ小湊鉄道には実際には乗ったことなかったのでちょっと嬉しい。

小湊鉄道久留里線と結構近いところをほぼ平行状態で走っているのであるが、久留里線が比較的国道(道路)と並走しているのに対し、小湊鉄道はおらが道を切り開いて走っている感じ。そんで養老渓谷などというとちょっと標高高いところを走っているのかという錯覚に陥るが、そもそもバーチの山はほぼ標高300m以下の山ばかりで、それほどアップダウンがあるわけではない。つまり、国道とも並走せず、田んぼの間を走っている感じ。


こんな感じ。

ちなみに小湊鉄道は何故か女性社員が多い。まず、運転手、車掌(?)さんが女性。そんで、そもそも五井-上総中野間、片道1時間強、20個弱の駅のうち有人駅の方が少ないのであるが、有人駅の駅員(兼売店スタッフ?)も車内から見るかぎりほぼすべて女性(というかおばちゃま)。女性解放うんたらとか自治労ほげほげとかはこういうの見習え!!*2

で、6時すぎになか卯を出て、9時まえに養老渓谷駅に着いたよ。すげー天気いい。


こじんまりとした駅。でも地元ではなく、駅(小湊鉄道)が、いろんなイベントやって盛り上げよう(地域を活性化しよう)という努力があちこちに見られる⇔でもお金ない、のギャップで苦しんでいるのをいろんなところで感じられる。

さて、今回のコースは養老渓谷→沢を登る→梅ヶ瀬渓谷→大福山→山を下る→養老渓谷というコースではない。そんなんつまんない。養老渓谷→沢を登る→梅ヶ瀬渓谷→大福山→上総亀山(久留里線方面)→そっからどーしよー。行きながら考えよーコースである。

とりあえず舗装道路をてくてく歩く。沢の入り口まで20分程度か。沢に入るとこんな感じ。




木陰のアート(草)w



日高邸跡*3で一休み。それから一気に大福山山頂までいく。



新宮晋のオブジェより全然イカス機能的な展望台@大福山頂上

千葉の山は高い山がないのは事実だけど、こんなに山深いのもまた事実。


んで、この時点で12時。とりあえず、亀山方面にアスファルトの林道を徒歩で降りる。足腰はだいぶ疲れてきているけどまだ大丈夫。


ハンミョウくんとかタマムシくんととご対面。


亀山までたかだか5,6Kmと思ってたけどつらい。。つーのはこっからずっと直射日光@アスファルト道で逃げ場がない。それはそうと、駅を降りてここまでまだ1人しか会ってない。どうなんだよ。これは。暑いよー暑いよーと思ってたら上総亀山に着いた。13:00ごろ。

とりあえず酒屋を探してビール。でもあんまし冷えてなかった。。(でもビールを飲めただけマシ!!)


ありがとう。亀田屋さん。

で、ビール飲んで一服して13時半ごろ。久留里線の次の電車は14:01(その前の便は12:13)。
あと30分電車待ち。あたりはほがらかな時間が流れ、天気も最高。フツー待つわよな。田舎時間の30分ぐらい。

でもこの30分が待てなかった!!というか、ちょっとあたりを散策しよう、程度でぶらぶら歩き始めたのであるが、本能なのか、「前」(行こうと思った方向)に歩き出してしまった。で、歩き出して気づいたら15分、取り返しのつかないところまできていたよ!

もうしょうがない。歩く、歩く。暑い、熱い。途中泣きそうになり心折れて次駅の上総松岡でやっぱ電車乗ろうと思った。が、携帯で計算すると、10分ぐらい時間が足りない。これを逃すと次の電車は2時間後。あーーーフツーにのっときゃよかったぁ、ばかー。いや、まだあきらめん、走るか?(でおもわずちょっと走った)あーでも、何で走るの?いいじゃん、もう徒歩ること決めたんだし(といいつつこの間超早歩き)、いやいやこの暑さの中、走るはおろか、歩くだけでも熱射病対策考えんとあかんのに。。

(上総松岡のちょい手前で僕の横を電車通過)

で、汗だくで泣きながら次の駅「平山」まで歩いた。到着時間は15:00前。なんでこんなことろまで来たかというと焼そばの「志保沢」に寄りたかったから。ここが今日のオアシス予定地(になるはずだった)。


こんなお店。

で、ここ数年前までは最低150円から始まり、事実上300-400円程度で焼そばが腹いっぱい食える激安焼そば屋として知られていたのだが、今は色々な大人の事情もあり、どっちかというと普通の料金の焼そば屋になっている。実はこの前を電車&車で通ったことがあるがそんときから気になってたものの、そんときは食えずそういうこともあって一回は来てみたかったお店。

で、店入ると1組のアベックとテイクアウト待ちのおっちゃんがいる。奥でおばちゃんがあわただしくコテを振るっている。ちょっとするとアルバイト(?)の女性が来て「注文の仕方わかります?」と言い給う。内心『ここまで歩いてきて且つこの暑さで食欲も減退してて焼そばどころじゃねーよこっちは』と思いながらも、でも僕はまがいなく焼そば食べに店に入っているわけだし、素直に「わかりません」と答えました。そしたら、壁にかかってた料金表を教師棒で指しながらこの店のシステムを簡潔にご教授いただけました。そのしぐさにちょっとぐっときました。


料金表。写真じゃ見にくいが、女性の通常(一番出る)の量の場合、450円の基本メニューにトッピング(肉・ソーセージ)で各100円アップ、男性ノーマル量では550円の基本メニューで以下同じ。気になるのは1050円の基本メニュー*4

で、ここに来るまで正直5Lは汗かいて汗みどろだし、上総亀山でおにぎり食べちゃってるし、加えて熱射病ぎみでくらくら状態だったのだが、ここでいらん挑戦心とヘタレ心がないまぜになったメニューを注文した。すなわち、男性ノーマルより1コ上の大盛りメニュー、アンド肉入りで!(つまり750円)。
加えて、店入ったとき雰囲気で半分あきらめていたのであるが、オアシスの条件である呪文を唱えてみた。

「ビールってあります??」

「え?ないですよ」

「・・・え?で、ですよね・・」

で、ここまで1杯のビールののど越しぷはぁーのためにカラカラ状態に温存しておいたビール用喉を急遽ノーマル仕様に変更して、死に物狂いで水を飲み始た。そしてその最中、またくらくらする光景を目にした。



ばーん。
これも写真じゃわかりづらいと思うが、普通のスーパーで売ってる焼そばの2.5倍ほどの量。しまった。正直運んでくる最中「僕のじゃないですように」と僕以外待ち客がいない店内で神様にお願いした。

死んだ。



P.S.
その後焼そばはおいしく最後までいただきました(ホント)。
そしてもう完全に動けなくなっていたので、すぐ近くのバス亭から東京駅までバスで帰りました。バーチ帰りはバスが断然楽チンです。


今日のルート

*1:本格派鉄ちゃんでもないケド車持ってないんでどっか行くときは鉄道だし、でも路線を調べるのは好きだし乗るのは大好き

*2:ちなみに2,3年ほど前養老渓谷駅に車で行って男性駅員さんと話したことあるが、経営が超厳しくてすげぇ合理化をおしている(強いられている)らしい。変な話、50ぐらいのおっちゃんの給与聞いたが信じられん給与で仕事してた。でも仕事がすきだし自分が役に立つうちはやっていくそうな。今回再度訪れたのも、そういう努力を知っているからなのかもしれん

*3:日高誠実という明治の軍人(というより江戸の漢学者の理想郷。ある意味奇人。)

*4:後で判明したのだがこれお土産用だね。家族4人ぐらいで食べる量。