こんな時代に生まれたかった「社長えんま帖」

社長シリーズの第30作(へーそんなにやってたんだ)。主演は森繁久彌。地上派録画モノです。あ、今週も社長シリーズやります。
社長っていいなー。祇園で芸者とお茶遊びの後は飛行機でとんぼ返り。東京銀座は高級クラブのママと恋のラプソディー。私設看護婦という名目の愛人と密会のため社用飛行機で飛び回り、平日というのに九州は唐津見物。当然秘書といちゃいちゃ、セクハラは日常茶飯事。
そんな悲しき男の夢をせめてスクリーンの中だけでも味あわせてくれよ、という叫びに似た時代の声を背景にほいほいノリでつくっちゃいました的な軽やかさ(悪口ではない)。
小林桂樹のすっとぼけたまじめな演技がイイ。ファンになりました。藤岡琢也が日系三世の女好きのいかがわしいエロビジネスマン役(ポール花岡というこれまた怪しい名前)を演ってるのだが、失笑失笑の連続で最後は愛おしくなってきます(他人を見てる気がしなくなる)。