ぐるぐるまわるよ。僕たちは。

今、沖縄が暑い。というより熱い。

業績絶好調の自動車製造業の人材需要を背景として、業務請負業界では人材獲得合戦の舞台を首都圏→地方→沖縄と移してきている。その結果、沖縄県の有効求人倍率は0.44倍*1を超え「沖縄では1991年のバブル以来の高水準」にあるというような記事が日経ビジネスという雑誌に載っていた。

一方、ちょっと前の読売の記事で以下のようなものがある。
安易な移住続々、行き詰まり…人口急増の石垣島困惑

要約するとこの数年来の沖縄〜癒しブームで、後先考えず本土から石垣島に移住する輩が増えており、行政も「喜んでいいやら悲しんでいいやら微妙な心境なんですよ、ぶっちゃけ職なんて島じゃないしさ」、とのこと。

また、前述の日経ビジネスでは「沖縄本島は終わった。次の戦場は宮古島など離島狙いだ(若干脚色アリ)」と語ってる人材会社もあり、人材会社は、夢に敗れて離島に移り住みそんでそこでも夢に敗れてしまった若者の救世主になるやもしれない。本質的に救世主なのかはさて置き。

つまり、例えば
愛知県で生を受けすくすくと育つ→希望に満ちて東京に就職→理想と現実のギャップにだんだん疲れてきた→南の島で癒されたいよ→なんとなく沖縄に旅行→そのまま住み着く→お金が底を尽きる→仕事探す→全然仕事ないじゃん→彼女が妊娠しちゃったよ。生活費どうしよう→すげぇいい条件の求人発見!男女カップル歓迎だとさ、マンションも格安で貸してくれる模様→そのままバスに乗せられる→気付くと実家近くの愛知県の工場で降ろされる→上がり。
ということが現実にありえるということなんですね。
いや。これ他人事ではなく。ニートとは別の問題で、ほんのりと気持悪さを感じたのでした。

*1:そもそも0.44倍がどうだとかはこの際置いとく。