東京都現代美術館 池田亮司展

今週日曜朝早く起きてしまい、天気もぽっかり晴れ渡っておったため外出したい気分になり、それでもって初夏の兆しの中、外に出るための服がないことに気づき、外出着を原宿のForever21に買いにいくついでに深川の東京都現代美術館池田亮司展に行って参りました。短パンにオレンジのTシャツで*1

最近は出かけると食べることぐらいしか興味がなくなっていることもあり、深川なら深川飯かなぁ、、とか思いながら、でも1時半ぐらいまでは人でいっぱいだろう、ぶつぶつ・・とか大人びた姑息な計算をしながら、そういや近所に清澄庭園があるのでここで時間調整をしようと、久しぶりに清澄庭園の散策を楽しみつつ時間を調整。そしてちょうどお腹が減ったころあいを見計らい、深川飯もいいけど天ぷらもいいなとかコンビにで買ったビール缶を舐めながら想像をめぐらせていると、みなさんもそうだと思うけど、こういう似つかわしくなく選択権が完全にこっちにある有利な状況且つ優雅な時間過ごしている時って、アンビバレントな感覚に襲われ、間逆のことしたくなる衝動に駆られないですか!?つまり中華が食いたくなった。中華っつーよりいつでも食える町の中華屋のラーメンと半チャンセット。で、散々中華屋を探し回りやっとことさ、フツーの中華屋を見つけてラーメン半チャンセット。700円也。味もフツー。満足。

さて本題。

僕は昔初台のICCとかでたまたま池田亮司氏のインスタレーションとか展示とかは体感したことはあるが(教養が乏しいため)Dumb Typeとかを見て後で池田亮司氏が参加してたことを知ったぐらいの無知無知君なのですが、今回は(も)事前の知識なしでいったためにすっごく楽しめたよ!

http://www.ryojiikeda.mot-art-museum.jp/

池田の活動を大きく「光=視覚」と「音=聴覚」のふたつに分け、インスタレーション作品を主に展示します。
大規模な映像作品を中心としたブラックキューブの展示空間と、新作のサウンドインスタレーションが登場するホワイトキューブの展示空間を対比的に展開させます。

知性と感性の挟間、新たな鑑賞体験へ
0と1の組み合せによって制御されるコンピュータのプログラムを介して、数学的な無秩序と秩序が隣り合わせになっている世界の姿が提示されます。しかし、どれも難解な数式の知識や理解を必要とするものではなく、すべての作品が音と光という素材によって、身体的な体験として感じ取られる空間的な展示になります。

音とか映像とかインスタとかそんなんじゃなくて、観客・参加者の行動も含めてひとつの出し物になってる。
ネタばれしたら面白くないのであんまり書かないけど、観客がおそるおそる実験をしているさまそのものが展示物。
したり顔であーだこーだいいながら体感するよりも、なんも知らないアホアホカップルが、「???、!!!」とかしながら楽しんでる方が絶対正解。だし楽しめると思う。し、それらを含めた世界感全体が楽しい。し平和*2

展示物は2つだけ。フロアも違うのでその2つの世界観のギャップ(?)もわかりやすい。

たぶん、展示を見る日だけは、黒ずくめで神経を研ぎ澄まし見るもの体感するもの全部吸収しようとギラギラの状態*3ではなく、ラーメンでも食ってお腹も満腹でこれ以上インプットできない状態&隙がありまくり(自分のキャパ以上のものは自然と流せちゃう)状態で行ったほうが結果的に作品と真正面から対峙しちゃわずに、むしろ作品と一体化することによって俄然楽しめると思いました。
※自分で何言ってるのかわかんなくなってきたけど。。

しかし彼のパルス音は何故だかものすごく心地いい。
# Pan sonicのそれとは違う心地よさ。

ちなみに同時開催でヤノベケンジ氏による高さ7.2メートルの巨大ロボット「ジャイアント・トラやん」も展示されています。こちらのモノホンもいいが、DVDが上映されていてこっちのほうが面白い。

*1:ホントはらしくゴスな格好で行きたかったんだけどそもそも服がなくて・・以下ループ

*2:平和ってまったく池田亮司氏に似つかわしくない言葉だと思っていたが今回は平和という言葉が似合ってると思った

*3:それはそれでいいと思うけど逆になんか損しちゃう気がするのです