バイオビジネスってよくわかんない。

これまで積極的にスルーというか全然知識がないために完全に避けて通ってきたバイオ業界なのですが、そろそろ本格的に無視できなくなってきました。キャッチアップしないとまずいなと本気で思い始めてきておます。こういう動きもとっても加速してますしね。
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/medi/361884

ということでとりあえず昨日ブックオフで「60分でわかるバイオ業界」的な本を100円で買ってきましたが、おいらの頭が悪いのか編集方針が悪いのかとりあえず全然わかりませんでした。

そもそもバイオ業界って生活者にとって実体がわかりづらい(イメージしづらい)一方、裾野が異様に広いんですね。そういう意味ではIT業界に似ている気がする。例えばITがなかったらインターネットでこんな日記なんかは書けないのはおろか、銀行で金もおろせないし、極論するとスーパーやコンビにで物も買えないということにもなりかねない。一方、バイオっていうとクローンみたいなおどろおどろしいイメージがあるんだけど、実際に新薬の開発の現場でも使われて薬として飲んでるわけだし、食品業界でも発酵技術なんかは大昔からフツーに使われている。

それがヒトゲノム解読完了でぎゃーぎゃーマスコミも一般の人も騒いで、なんだかよくわかんないけどバイオって凄いことになりそうだ、とか無責任に煽ったり勝手に期待したりして、そんで得体の知れないバイオベンチャーIPOしまくって、挙句現在こういう有様になってるだけの気がする。どう考えても大手製薬の独壇場だろ、新薬開発に限っては、と思うんですけどね*1

その一方、着々と基礎技術と共に応用技術のプラットフォームを確立しつつあること、またコンピュータの精度とCPU速度の向上(又はグリッド化)により解析作業がスピードUPしたこと。これらの地味で全くイノベーティブでない粛々と行われてきたことの総体が実は業界再編を引き起こしてるのではないか?つまりこれらがじわじわとボディブローのように利いてきて、結果、総花化だった業界が自社の事業ドメインの選択を行わざるを得なくなり(または今回のような合併)、業界の構造が大きく変化しているのではないか?だったら他の既存の業界と構造はいっしょだよね?と思ってたりするのです。

とりあえず日経バイオビジネスを定期購読申し込みをしましたのでホントかどうか時間かけて確認します。

*1:まぁDNA解析アウトソーシングなんかのニッチなものも別に否定してないです