ライフ・アクアティック

plagio2005-05-09


一昨日、たまたま行った汐留のイタリア街にゲンナリしまくってCoCo一でカツカレー食っても怒りが収まらず、近くのウインズで久しぶりに馬券買ったら案の定すってしまい、その負けを取り戻すために昨日渋谷のウインズ行ったら財布に2,000円しか入ってなくて、いかん、負けたら映画も観られないやとドキドキしながら800円だけテキトーに買ったら微妙に780円というよくわかんない払い戻しで、お、でも映画だけなら観られるじゃんと思い、しかし電車賃まではなくしかも今4時で次の回は16:25だったため、ダッシュで渋谷ウインズから恵比寿ガーデンシネマまで汗だくで走っていってきたよ。
お目当ては当然待ちに待っていた『ライフ・アクアティック』。

天才マックスの世界』という奇跡的な名作を生み出したウェス・アンダーソンこそは同世代のローマン・コッポラやらスパイク・ジョーンズやらミシェル・ゴンドリーらのオシャレ軽薄野郎とは違うはずだ!!こいつだけは俺の魂の叫びをわかってくれてるはずだ!!という思い入れ満載で観てきました。しかも主演がビル・マーレー。面白くないわけはない。

しかししかし、なんというか北野武の「3−4X10月」のような映画だった。音楽で言えばWeenの『軟体動物の宴』な感じかな。間の取り方とか、意味深な無意味なスローモーションとか、悪い意味で80年代的なところとか。メタ映画をメタ化した感じもあり鼻につくところが気になった。もっとフツーにナナメからのストレートパンチ繰り出せばいいじゃんと思うところが多いような気がした。
いや充分面白いし、まだ観てない人はオシャレ野郎や勘違いOLに揉まれながらもほぼ満席状態のガーデンシネマでも観るべきだと思うけど。

船のセットは感動モノです。あれは泣ける。あれだけで許せる。

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