世田谷ものづくり学校に行ってきたよ。

plagio2005-05-21


今日の昼なんとなくテレビをぽちっとなーとつけたら、昨年廃校となった近所の旧池尻中学校が「世田谷ものづくり学校」として一般に開放されていることを知った。そんでもって、散歩がてら行ってきたよ。

http://www.r-school.net/

サイトを見ればわかるけど、これは学校跡地の再生、つまり廃校となった中学校のハードウェアを活用して、ソフトウェアやコンテンツを作り出していこうというプロジェクト。具体的には地域コミュニティ・センターとしての学校の新しいありかたの提案、企業孵化機能の提供、教育へのあらたな方向性の模索といったかなり野心的な内容だ。

一般市民として見てみればカフェでくつろいだり、ワークショップでなんか作ったり、ミーティングスペースを貸してもらったりといろいろ使える。

ベースのコンセプトはこんな感じ。


世田谷区とイデーアールプロジェクトでは、" 新しい公共のあり方を考える" プロジェクトとして、「IID創業支援プロジェクト」を共同で進めています。本プロジェクトでは、デザイン、映像、アートなどの分野で新しい才能を持つジュニアビジネスユーザーにスペースを開放し、IIDという新しいコミュニティで働くとともに、将来において世田谷区の地域活性と産業発展に貢献していただけるよう、地域に根ざした相互交流を実践していただきます。

なんかスローライフ的貧乏くささはちょっとあったものの、ありだと思うよ。こういうかたち。30年前に立てられた校舎-まさに僕が通ってた小学校、中学校と同じような環境だよ-に対するノスタルジーよりも、取り組みの真剣さ/まじめさの方が圧倒的に勝ってて変な回顧的な感情はなかった。

ただこれが風穴になるかというと疑問は残るけど期待はしたい。この取り組みはCSRのあたらしいかたちになり得るかもしれないし、胡散臭い地域通貨を抜きにした第二のオルタナティブ経済のフォーマット、ひとつのテンプレートになるかもしれない。そういうポテンシャルは持ってるかも。
でもそんな高尚な理念をこねくり回すよりも先に、行政や助成金頼みではない経済的自立を獲得することが必要だと強く思った。正直儲かる匂いはしなかったしさ。しかし逆に言えば、自分の足で立つ力さえ持てばすげぇ面白いことをできるかもですよ。結構ワクワクした。

これ、実験でもいいんで、地道に数年、いや10数年と続けていって欲しいとまじめに応援したくなったのでした。